花粉症・市販の点眼薬の選び方についてです。
花粉は、鼻だけではありません。
目が痒くて痛くて辛いという方も多いことでしょう。
眼科などで薬を処方してもらった場合は、指示通りの使い方でいいと思いますが、市販の点眼薬を使う場合について注意点を説明させていただきます。
市販の点眼薬の主となる成分は内服薬と同様で抗ヒスタミン薬が多いです。
マレイン酸クロルフェニラミンが代表的な抗ヒスタミン成分で、含有率が0.03%のものは即効性が非常に高く、注した直後には目の痒みが引いていくのを体感できると言われています。
しかし即効性が高い反面、あまり持続しないのが欠点ともいえます。
更に、使い続けることで効きにくくなってくるという欠点もあります。
それらの点眼薬は、痒みの予防薬として使うのは控え、痒い時にのみ使うようにしてください。
最近、抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬の両方が配合された点眼薬も市販されるようになりました。
これらの多くは、花粉シーズンの間、使い続けても問題ありませんが、効果をあまり実感できないという面もあり、残念なところです。
市販の点眼薬で、ステロイド系のものは見掛けません。
副作用が強いからだと思われます。
症状により、ステロイド系のものを使用した方が良い場合もあるので、市販薬で効かない場合や症状が強い場合は、眼科医など専門医を受診されると良いでしょう。