下肢静脈瘤と妊娠や月経時の関係と注意

下肢静脈瘤という病気があります。
女性が特に注意するべき病気です。
聞いたことがないという方もいるかもしれませんが、患者数は1000万人を超えるとも推定されており、とても身近な病気ということです。

女性が特に注意する病気である理由に、女性の患者数が男性に比べて非常に多く、また女性の妊娠・出産・月経が大きな原因となるからです。

下肢静脈瘤の初期症状は、血管が浮き出ているという症状があります。

他には、弁不全や血流が悪い人は足がつりやすくなります。
足が重い、だるい、疲れやすいという感覚がある場合、下肢静脈瘤の可能性があります。

初期段階では、自ら判断するのは難しい場合もありますが、気になる場合は病院やクリニックでエコー検査が明けられ、判別できます。

下肢静脈瘤は、症状が進むことで脚の表面に血管がボコボコと太く浮き出たり膨らんだりするので、外見が悪化してしまいます。

妊娠中、女性ホルモンが高いレベルで分泌され、血管は柔らかくなり、弁が壊れやすくなります。
これは月経時にも起こりますが、妊娠中は、これら腹圧も上がり加わることで静脈瘤が増悪しやすい状態となります。
また弁は自然に回復することはないので、症状は悪化していくリスクが伴います。

下肢静脈瘤は、遺伝的要素も強いので、男女問わず家族性が強いものでもあります。

現在は、治療もしやすくなってきていますし、日帰りで治療を受けることも可能です。
更に一部のレーザー治療機種も保険認可となり、術後の痛みが少ない血管内治療が保険診療で行える状況にもなっています。

下肢静脈瘤は、急激に悪化する病気ではありませんし、早期発見で安全に入院の必要もなく治療が行えるので、正しい知識を持って、気になる症状が現れた時は、焦らずに病気と向き合い早めに受診を心掛けてください。